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尼瀬界隈

 日本の写真評論家の中でこの人の右に出る人はいないと勝手に思っている人がいる。それは伊藤美一とい
う人。60年代後半から70年代前半にかけた激動の時代、写真評論社時代のフォトコンテスト・編集長だった
人だ。
 残念ながら当時、その雑誌のことは全く知らなかった。知ったのは大分、後になってからのことだ。伊藤さん
は今はどうしているのか知らない。もしかしたら、すでに故人なのかもしれない(生きていたらこめんなさい)。
で、この人の写真を見る目と評論がすこぶる面白いので、時々、目についた文を載せることにした。もちろん、
自戒を込めて。

 『まつりなど面白そうな題材を探して、それをその通りに再現する、そういう月例写真が余りにも多い。作者
が努力するのは写真になる題材を探すことだけで、運よく格好の題材にめぐり合えば、あとはカメラが再現し
てくれる。題材はないか、題材はないかと、題材乞食が町や村をうろうろすることになる。これはそういう性を
植えつけたカメラ雑誌の責任でもある。だから、ちょいとしたことでシャッターを切り、自分だけで面白がり、そ
れを写真と思い込む、撮ることに思考の伴わないアマ写真家ばかり、やたらに増大する』

 あ、言い忘れましたが、↓ オイラのブログはかつてもこれからも、そんなチョロスナ写真の連続ですよ、もちろん。
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by a1photo | 2013-06-03 13:01
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