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五木寛之「大河の一滴」より⑤

 一本の貧弱なライ麦の苗が数ヶ月命を育てていく、命をささえていくために、三十㌢四方、深さ五十㌢の狭
 い箱の中で、根の長さの総延長は1万1200㌔㍍に達したというのです。これはシベリア鉄道の1・5倍ぐ
 らいになります。…びっしりと木箱の中の砂の中に根を細かく張りめぐらし、…水とかカリ分とか窒素とかリン
 酸その他の養分を休みなく吸い上げながら、それによってようやく一本の貧弱なライ麦の苗がそこに命をな
 がらえる。命をささえるというのは、じつにそのような大変な営みなのです。
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by a1photo | 2013-01-30 21:36 | Comments(3)
Commented by Hologon158 at 2013-01-31 23:12
信じがたいほどものすごいデータですね。
どうやって測ったのでしょうか?
でも、信じます。
それが1120キロでも、112キロでも、11.2キロでも、
驚異的なことに違いはないのですから。
だから、この積雪の中、
この小さな灌木、それとも草、どちらでもいいですが、
りりしい立ち姿を見せているのですね。
Commented by k7003 at 2013-02-01 08:34
あらためて驚愕しています。そういうことを意識せず今までどういう生を生きてきたのか、恥ずかしくて。
それを教えてくれた a1さんは、やはり凄い人だったんですね。
m(_ _)m
Commented by a1photo at 2013-02-01 20:14
ホロゴンさんも、教授も、ありがとうございます。
教授、凄い人なんてとんでもない。単に自分への戒めの言葉なのです。
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